総要素生産性とは

総要素生産性についての概説をご紹介します。全要素生産性とは、資本生産性と労働生産性の2つを含め、すべての投入要素1単位に対してどれだけ価値が発生したかを示します。資本生産性とは、機械、運搬に必要な自動車などの設備(資本)に対して、どれだけの価値を発生したかを指し示すものです。労働生産性とは、単位時間あたりの労働力に対して、どれだけ価値を発生させたかを指し示すものです。総要素生産性は、この2つの要素のバランスの結果となるわけです。資本生産性と労働生産性の関係は、相反するもので、資本(設備)が遊ばないように労働力の投入を増やすと、労働生産性が高まるが、資本生産性が低下し、逆に労働力が遊ばないように、資本の投入を増加させると労働生産性が低下するという反比例した性質をもっています。総要素生産性は、資本と労働力のバランスをはかる意味でとても重要な指数となって、会社の経営、運営状態のバロメーターとなっています。

総要素生産性(tfp)

総要素生産性(tfp:Total Factor Productivity )は、各産業のおいて重要な指数としてあげられています。IT関連の総要素生産性、「ソロー・パラドックス」が指摘されていましたが、最近では、ソフトウェアの開発にかかわる営業費用、中間投入費用から設備投資へ分類がし直され、労働生産性の向上を確認することができます。総要素生産性の計算方法は、資本と労働の量が倍になったら、GDPの値も倍になるという特質を前提として、実質GDPの伸び率から労働投入率の伸び率と、資本のストックの伸び率を、貢献度に応じてウェイト付けして差し引いて計算されていることが多いようです。総要素生産性は、資本と労働への投入の増加とそこから生み出される価値を説明できない部分をおぎないます。企業単位、部門単位という細かい単位での数値を求めて、経営の指針とする場合もあれば、地域、国単位で求めて全世界的な観点から比較したりするなど、さまざまな分野で利用されている指数です。

総要素生産性の国際比較

総要素生産性を国際比較し、日本の経済成長の推移を考察し、日本の経済力が世界にどう影響を与えるのか、経済力が低下しているのではないかなどの問題が定義されています。この総要素生産性というものを、わかりやすい例えで説明しましょう。総要素生産性は、労働生産性と資本生産性の2つの要素のバランスから求められれます。運送業者を例にすると、労働生産性を、運転手(労働力)の数、資本生産性をトラック(資本)に置き換えれば、運転手が増えれば、トラック1台あたりの運転手が増えるので、労働生産性が高まりますが、トラック1台あたりの運転手の数が多いので、資本生産性が下がります。もっと噛み砕くと、トラック1台に1人の運転手だと、勤務時間と休みを考慮すると、一日8時間、週休二日で稼動して月に160時間の稼動ですが、払う給料は一人分です。これを1台あたり3人にして交代制にすれば、月に720時間と3倍の稼動となります。労働生産は3倍にはなりますが、3倍の給料を払わないといけないので、トラック1台あたりの経費が高くなり、資本生産性が下がるというわけです。

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2009年01月05日現在、13時34分36秒。