認知症の資格

認知症の資格が近年になって登場しました。85歳を超えると急速に発症のリスクが高まること、20年後には高齢者で認知症罹患率が10%に上昇するとの推計もあり、現代日本においては患者対策が急がれています。認知症の資格制度はその一環といえます。この病は記憶障害や認知機能障害などの一般的な老化現象といえる症状から、幻覚・妄想・暴言・暴力・徘徊・焦燥・抑うつといった人格障害などの特異な症状が特徴で、こうした症状に対処するために生活療法や作業療法など、従来の老人ホームとは違った形の介護が必要であることが判っています。老人ホーム・特別養護老人ホームなどの公的施設とは一線を画した、民間の専門グループホームがそれにあたります。多くのグループホームでは家庭的な雰囲気の中で介護士やヘルパー、通所介護管理者がケアにあたっています。さらに患者が安心して過ごすことができるようにと専門職が求められるようになりました。これが認知症の資格として知られている認知症ケア専門士です。

認知症の資格ケア専門士

認知症の資格として知られている日本認知症ケア学界認定の認知症ケア専門士および上級認知症ケア専門士は2005年から実施されている認定試験です。毎年1回行われており、2008年で第四回を迎えます。合格率は44%から64%と実施年によってばらつきがあります。試験は一次試験(筆記試験)と二次試験(論述および面接試験)の二回行われます。一次試験では認知症ケア理念や医学的特長といった「認知症ケアの基礎」、ケアの実践プロセスや身体拘束・虐待およびターミナルケアなどの「認知症ケアの実際1と2」、介護保険や医療保険制度といった「認知症ケアにおける社会資源」の4分野から200問出題され、全分野70%以上正答で合格となります。二次試験は筆記試験の全分野合格者のみが受験することができ、認知症の資格を認定する委員会から出題された事例について所定の用紙に自分の意見を書いて提出します。その後、6人1グループの集団面接が行われます。認知症の資格試験についての詳細および受験願書はケア専門士認定委員会監修の「受験の手引」をご覧ください。

認知症の資格(受験資格)

認知症の資格である認知症ケア専門士試験が2005年に実施されるようになってから、年間で5000人から6000人が認定されています。この資格を有する人は、取得以前に介護福祉士や介護支援専門員、看護師、ホームヘルパーといった介護士関連の資格を有してケースが多いのが特徴です。これは認知症ケア専門士試験の受験に現場における臨床経験が問われるためです(受験資格に過去10年において3年以上の認知症ケア実務経験を必須としています)。また資格試験に合格して認定されたのちも、5年間で30単位の取得を取得しなければ資格を更新することができない生涯学習制度が導入されています。これはこの病が今もって調査・研究されている不治の病であり、将来においてその予防法や治療法、投薬療法および社会制度が変化していくことが想定されているためです。今後、日本認知症ケア学会では「認知症ケア指導士」資格試験の導入を検討しています。

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最終更新日 2009/01/05/ 19:42:59